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Minami’s クラブ

*スパニッシュの彼女とジョシュア*

サンデイエゴにいるときに同じアパートに
スパニッシュの彼女が引っ越してきた。
彼女には私の息子アンシーより2才年上の
ジョシュアという男の子がいたのだが
アンシーとジョシュアはすぐに友達になり、いつも外で
一緒に遊ばせていた。

彼女も彼女で普通のアメリカ人の奥さん連中とは違って
全然お高くとまっていないし、とてもフレンドリーで
しかも南米出身の彼女は英語よりもスペイン語の方が話しやすい
という言葉の理解もあったので、私もすぐに彼女に
うちとけた。

ある時彼女が働き出すことになり、
ジョシュアのベビーシッターを頼まれた。

「1時間$1でどう?」

「1ドル~????」

アメリカの相場がよくわからなかったので
同じアパートに住むアメリカ人の奥さんに相談してみた。

「1ドルなんてとんでもないわよ!馬鹿にしてるんじゃない?
フレンド価格で$3ならいいけど、このあたりの相場は$5か$6
よ!」と奥さんが教えてくれた。

彼女の働くと言っていたのは、「サンデイエゴの好きだったお店」の中でも紹介している
「衣料・雑貨デイスカウントストアのRoss」時給の安いアメリカ。
せいぜい1時間$5とか$6だろう。
それなのに、半分以上とれるわけない。

とやさしいMinamiちゃんは1時間$2で引き受けることに
しました。息子とも仲いいしね。そのかわり、子供の食べ物を
持参してもらおう!!!

ベビーシッターは毎日だった。9時から夕方5時まで。
軽い気持ちで引き受けたのが間違いだった・・・・

4才のジョシュアは今の息子のようにスーパーモンスター。
持ってきた食べ物は食べたがらずに、うちにあるものを
がさごそとあさり、いろいろな物を壊され、ソファーから
ジャンプ、ジャンプを繰り返し、
しまいには私の口紅でテレビとアパートの壁に塗り絵をした。

そうついこの間うちの息子がやったことを、すでにジョシュアは
2才の息子の前で披露していたのだ!!

ちょどその頃私は下の娘ジェンちゃんを妊娠中。
ベビーシッターを辞めたいのに、辞めたいと言い出せない。
だんだんノイローゼになりそうだった。ハワイ市場さんも
この頃の事をきっと覚えているだろう。

ある時ベビーシッターのない時に疲れて息子と昼寝をしていた。
ドアのカギをしめていなかったのだろう・・・・

突然寝室に誰かが入ってきた。
「hey You Lazy Girl!! Get up!!」
(ヘイ なまけもののガール!!起きなさいよ!!)

飛び起きて見ると、目の前にはスパニッシュの彼女。
ど、どうして寝室にいるの???????
もうーびっくり仰天だった。しかも土足・・・!?

日本人の感覚では考えられないだろう。でも主人いわく
南米の大家族で育った彼女はきっと、いつでも誰でも
出入り自由の家庭だったんだよ。

でもさーもし旦那と変なことをしていた最中だったらどうするわけ???
カギをしめなかった私も悪いんだけどね。。。。

それでも本人には何も言えなかった私。気が弱いというか
なんというか・・・・・(^_^:A

彼女からの電話をそのうち避けるようになり、
「出産が近いからベビーシッターをやめたい」と
思い切って言ってみた。
すると、ちょうどジョシュアも幼稚園に9月から通うように
なるところだった為、彼女もあっさりOK.ホッとした。

ジェンを出産して、しばらくはベビーシッターを頼まれなかった
が、ある週末スパニッシュの彼女はクラブに、彼女の旦那も
別の友達と遊びに行くのでジョシュアを預かってほしいと
頼まれた。1晩で$20くれるという!わお!!!だったら
いいよ♪

ということで夜10時に預かった私。
夜中にひきとりにくるのかなーと思ったら
結局翌朝の10時だった・・・・

それからはほとんど毎週末に頼まれていた。
しかも夫婦それぞれボーイフレンド、ガールフレンドと
でかけていたらしい。
旦那も愚痴をこぼしはじめていた。

「夫婦そろってデイナーとかに行くんだったら預かってもいいが、
旦那も彼女いて、スパニッシュの彼女もボーイフレンドがいて・・・
なんで人の浮気におれたちがヘルプしなくちゃ
いけないんだ!!!」

ホントそうだよね。モンスタージョシュアがだんだんかわいそうに
なってきた。離婚話もしだして、
「お前がひきとれ」「あなたがジョシュアの面倒みて」と
お互いに押し付けている・・・・

その後どうなったのかわからない。二人が別居するかしないかの
時に私たちは日本に引っ越してきてしまったから。

ジョシュア
引越の荷物の中にまぎれていたジョシュアの写真が
彼を思い出させた。

ハロウインでスパイダーマンに変装したジョシュア。
幸せになっていますように・・・・・


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